サルシカ隊がいく 第82回 「おちょぼさんにいく」

投稿日: 2009年10月05日(月)10:42

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「おちょぼさん」に行ってきたのである。
正式名称は「お千代保稲荷」。
場所は、三重のお隣の岐阜。
とはいえ、ほぼ県境にあるので、津市から高速を使って1時間ちょっとのところである。

[googlemap lat=”35.26340417934448″ lng=”136.64642572402954″ width=”400px” height=”300px” zoom=”9″ type=”G_NORMAL_MAP”]岐阜県海津市平田町三郷1086[/googlemap]

地図で見ると、ずいぶん大垣よりなのだなぁ。
長良川と木曽川にはさまれた地域にあるのだ。

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お千代保稲荷は、京都の伏見稲荷、そして愛知の豊川稲荷とともに、日本三大稲荷と言われているそうだ。
「おちょぼさん」の愛称で県内外の人々から親しまれ、お正月や月末は商売繁盛・家内安全を願う参拝客で賑わっているのだという。
ワタクシたち隊長一家が訪れたのも土曜日。
大勢のお客さんでにぎわっていた。

そもそも、なぜこの「おちょぼさん」にくることになったのか?
家内安全はともかく、商売繁盛を祈りにきたわけではない。
実は秋の味覚を求めてやってきたのである。

秋の味覚・・・といえば、マツタケとかギンナン!
これらを安く手に入れるためにはどこへいけばよいのであるか!
と、隊長の母りつこに厳しく問うたところ、
「おちょぼさんへいけい!」
とのたまったのである。

亡き父も好きだったところだというし、串カツが超おいしいという話なので、M子も「それならば」と、ついついやってきたのであった(笑)。

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マツタケにギンナン、確かに安い!
しかし、人は多いし、美味しいそうなものはいっぱいあるし、もう秋の味覚どころではないのだ(笑)。

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あ、そうだそうだ、忘れないうちに書いておかねばならない。
あちこちの観光地と同じように、周辺には民間の有料駐車場がいっぱいである。
値段はだいたい1日200円。

「お~、なかなか良心的な金額でないか!」と、おにいちゃんにお金を払って鳥居をくぐる。

が、その鳥居のすぐ横に、上の「参拝客無料駐車場」の文字。
くそう、あと10メートル、車を進めたらこの看板に気づいたのに!!!

でもまあ200円だから許すのだ。
次回からは必ずこの無料駐車場に止めるけど(笑)。

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参道に入るなり、けったいな看板が!!
ザリガニとなまずが動いてまっせ!

あと、参道周辺は猫だらけ。
猫好きの妻M子と娘のm子はあちこちで「かわいい!」とやるので、なかなか前に進みません!!

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昔ながらの玩具屋さんが目につきます。
ここにはDSとかPSPとはありません(笑)。
流行など無視した商品構成がオジサンの心をくすぐるのだ。

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さて、串カツである。
参道に入ると、もうすでにステキな油の匂いが「おいでおいで」と誘うのだ。

大阪のと同じですね。
二度づけ禁止のソースに浸して食べる。
だいたいどこでも1本80円。

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こちらは味噌地獄のようなドテ煮。
ホルモン系の肉が串に刺し、とろとろに煮込んで食べる。

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いったいどれだけの串カツ屋さんがあるのか。
5メートル歩けば、次の1軒が出てくる・・・・そんな按配である。

すべての店のを食べつくしてやろうと思って、1軒で1本ずつ食べていくが・・・
途中で挫折しました。
1日ではムリです(笑)。

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この「玉家」さんは有名店ですな。
西川きよしさんが出てたテレビで見たことがある。

おじさんのお客さんは缶ビール片手に、あちこちのお店で串カツをつまみながら参道を進んでいる。
あの調子でいくと、稲荷につくころにはベロンベロンであろう(笑)。

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で、こちらが、味噌地獄のドテ煮の中に浸した串カツである。
数名のおっちゃんが、店の人に何の断りもなく、串カツをドテ煮の鍋にドップリ浸して食べていたので、「おおお、そのようなことをしていいのか」と思わず動揺、混乱し、なぜか恐る恐るの体で

「あのぉ・・・こちらに串カツを浸してもよろしいのでありますか・・・?」

と、お店の人に聞いたところ、

「ええよ、おいしいよ!」

で、食べたら、もううまいのなんのって!
聞いた話によると、味噌カツのはじまりは、このドテ煮に浸した串カツといわれているらしい。
が、三重県にも味噌カツをはじめてつくったという店がある。
うーむ、なかなか興味深い1品であるのだ(笑)。

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そんなことを考えているワタクシの横で、バクバク串カツを食べる妻M子。
最近、脂っこいものはちょっと・・・と言っていたのはどこのどいつであるのか(笑)。

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果てしなく寄り道をしつつ、ようやくお千代保稲荷に到着。
わずか500メートルほどの参道を歩くのに1時間近く、そして数千円の飲食代がかかってしまったのだ(笑)。

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鳥居をくぐったすぐのところで、川ガニが売っていた。
ワタクシたちの地域では「ズガニ」、一般的には「モクズガニ」といわれているヤツである。

値段を見てひっくりかえる。
メス2000円!
オス1000円!
ひえええええ、すごい値段だ。
今年は忙しくてカニカゴを仕掛けにいかなかったが、ああ残念!しまったしまったとM子と悔しがる。
値段を見てから、悔しがるところが、ワタクシたち夫婦の未熟なところだ(笑)。

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お参り用に油揚げとろうそくを買う。
1セット30円。
なんだか不思議。
こんなの初めてだ。

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お賽銭の代わりに、油揚げを並べて、一応、手を合わせてお参りするワタクシ。
家内安全とサルシカの隊員の幸せを願う(笑)。

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みんなが油揚げを奉納(?)するので、稲荷の前は油揚げだらけ。
この後、これをどーするのか。
ワタクシ的にはこれが非常に気になる(笑)。
再びお店に戻されて、数日間はこれを使うのであろうか。
それとも何かの料理に使われるのであろうか。
気になって仕方ないので誰か教えてほしいのだ(笑)。

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参道は稲荷を中心に東と西にのびている。
ワタクシたちは東口から入ったので西口のほうへと歩く。
それにしても玩具屋が多い。

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おじいちゃんおばあちゃんの参拝客が多いので、孫への土産を狙ったものであろうか。
並んでいるのが、あまり孫が喜ばなさそうな商品ばかりなのと、あまり売れていなさそうなのが気になるところだ(笑)。

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洒落た欧風カレーのお店もあった。
匂いにつられて家族連れがぞくぞくと入っていた。

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行列が出来ていた昔ながらのたい焼き屋さん。
おいしそうであったが、もうお腹いっぱい。
残念ながら今回は食べなかった。

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そしてたどり着いた西口。
参道はおよそ1キロぐらいであろうか。

おちょぼさん。
古きよき日本の観光地、商店街の雰囲気を味わえる、ステキなところであった。
お参りをしなくても、参道を歩くだけで十分楽しめる。

なんだかタイムスリップをしたような・・・。
寅さんの映画の中に迷い込んだような・・・。

そんな不思議なプチ旅でした。